大東建託は、賃貸住宅の部屋探しをする際、店舗にいながら動画と静止画によって、まるでその場にいるかのように室内の様子を確認・体感できるVR内見システム「いい部屋ネットVR内見 plus Movie」を、大東建託リーシングの10カ所の仲介店舗で試験導入すると発表した。
同システムは、ナーブが提供するVR技術を応用したサービスを利用し、様々な物件の内見を実際に出向くことなく擬似的かつ効率的に行うことができるもの。従来のVR内見は、静止画データをつなぎ合わせて構成されたものだったが、今回試験導入される「いい部屋 ネットVR内見 plus Movie」 は、360°カメラで撮影した動画と静止画の情報がシームレスにつながる、ハイブリッドな仕様となっている。室内の動線、部屋の配置、室内全体の広さや雰囲気などは、動画VRで部屋を歩き回っているかのように体感でき、キッチン、洗面、浴室、トイレなど各設備の詳細は静止画VRで確認することができる。
また、Googleストリートビューとつなげることで、最寄り駅から物件までの移動ルートや物件周辺環境も、実際に歩いているかのようにVR体験できるようになっている。同システムを利用することで、完成前のため内見できない新築物件や、遠方のため観に行けない物件、たくさんの物件を内見したい場合など、さまざまなユーザーニーズに対応できるということだ。
試験導入の実施期間は2018年3月までの5カ月間、試行店舗は10店舗(千歳・秋田・岩沼・郡山・新潟・成田・神栖・八王子駅前・南草津駅前・高松)となっている。なお、同システムは、2018年4月からの本格導入を目指し、居住用管理戸数100万戸超を扱う大東建託リーシングの、全国234店舗で展開予定ということだ。