デンソーは、2030年の目指す姿として「デンソーグループ2030年長期方針」を策定したことを発表した。また同時に、長期方針で掲げる目指す姿を実現するための道筋として、2025年度を達成年度とする「デンソーグループ2025年長期構想」を策定したことも発表した。
同社は2030年の長期方針として、「地球に、社会に、すべての人に、笑顔広がる未来を届けたい。」というテーマを掲げ、環境・安心・共感の3つのキーワードのもとに、価値提供を通じた笑顔広がる社会づくりに貢献していくことを目指すという。
また、2025年度の成長目標として、電動化、自動運転の実現に伴うモビリティの新領域で成長することで、売上高7兆円、営業利益率10% の実現を目指す。そのために、「経営改革5本の柱」を定め、経営改革を推進するとともに、「電動化」「自動運転」「コネクティッド」「非自動車事業(FA/農業)」の4分野を注力分野として取り組むとしている。
経営改革5本の柱は、統合プラットフォームの開発体制を強化し、全事業分野において横串活動を強化する「車両視点と横串機能の強化」、グローバルな先端R&D体制を強化する「先端R&D機能の改革」、スピード感を持った事業経営を推進する「事業部の進化と小さく強い本社」、地域特性にあった事業運営行い、地域自立経営を目指す「グローバル経営の刷新」、経営・管理層を含めた意識改革、業務プロセスの改革、人事制度、情報システム整備を推進する「働き方の大改革」であるという。