日立製作所は10月31日、小売・流通業や消費財メーカーなどに向けて、AIを活用して販促シナリオの設計などを自動化する「マーケティングオートメーションサービス」を提供開始したことを発表した。人材、時間、コストなどの課題解決を支援し、継続的かつ効果的なOne to Oneマーケティングの実現を目指す。

サービスのイメージ

同サービスは売り上げなどのKPI(重要業績評価指標)を最大化する販促シナリオの設計、施策の実施結果の評価および改善までのマーケティングプロセスを、日立のAIを活用して自動化するというもの。これにより、商品の入れ替えや季節・トレンドなどの外部環境の変化に対応するとともに、過去に提案した販促シナリオの効果を学習することで継続的に販促シナリオを改善することができるという。

今後は、同サービスと商品発注システムなどとの連携をすすめ、小売・流通業や消費財メーカーのバリューチェーン全体での最適化を支援していくほか、複数企業間でのマーケティング活動や商品供給の最適化にも貢献していくとしている。

なお、同社が小売業において実施した同サービスのPoC(概念実証)では、対前年比で売り上げ・粗利ともに4%~5%向上するという成果を出せたという。

サービスの料金は個別見積り。