タイムズレスキューは10月31日、総務省が実施する「IoTセキュリティ基盤を活用した安心安全な社会の実現に向けた実証実験」に、2017年12月より「カーモビリティ分野」において参画することを発表した。
同実証実験は、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)およびエヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ(以下、NTTPC)の2社が総務省より受託して行うもの。NTT ComおよびNTTPCが検討する「IoT(InternetofThings)セキュリティ基盤」を活用し、IoTデバイスから接続する際の認証や暗号化、IoTデータの管理、分析、問題が生じた際の原因の特定と対策について、複数の分野で実証・検討をおこない、今後の「IoTセキュリティ基盤」の普及に向けた課題の整理や提言を行うことを目的としている。
タイムズレスキューは、同実証実験における「カーモビリティ分野」に参画。専用通信端末を取りつけた車両から通信されるデータをもとに、利用者に車両故障や事故のリスクを事前に通知することで、走行中のトラブル抑止が期待できるサービスにおいて、「IoTセキュリティ基盤」の有用性を検証する。
実施にあたって、首都圏を中心に企業や個人の参加者を募集。参加者に専用通信端末を配布し、車両のOBDI(自動車に搭載される故障診断システム)Iコネクタに設置してもらう。車両からリアルタイムで通信される情報をもとに、ドライブをサポートするWebアプリと、車両データを活用したロードサービスが利用可能になるという。
Webアプリは、「故障の予兆通知」、「クルマの状態」、「走行の記録」、「安全運転評価」などの機能でドライブをサポートする。ロードサービスでは、車両故障や事故が発生した際、オペレーターが対象車両の現在地と車両情報(バッテリー電圧、冷却水温など)をもとにトラブル状況を判断し、スタッフを手配する。
同社は、今回の実証実験に参画することで、自動車から得られる情報を活用してドライバーの皆様のニーズに対応したサービスを提供できるよう取り組んでいくとしている。