三菱電機は、汎用シーケンサ(プログラマブルコントローラ)「MELSEC iQ-Rシリーズ 二重化シーケンサ」の新製品として、国際安全規格に適合し、大規模から小規模まで柔軟に高性能・高信頼システムが構築できる「IEC61508 SIL2対応 二重化シーケンサ」を発売すると発表した。
同製品は、第三者認証機関であるTUV Rheinlandから社会インフラ分野向けシステムで要求される国際安全規格「IEC61508 SIL2」の認証を取得しており、グローバルニーズに対応する。また、エンジニアリングソフトウェア「GX Works3」により、従来別々であった計装制御と安全制御のプログラミングを一元化したほか、1つのCPUユニットで実行できるので、TCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献するという。さらに、二重化構成により高信頼システムを構築可能基本システム(SIL2プロセスCPUセット、電源ユニット、基本ベースユニット、ネットワークユニット)の二重化により、制御系で故障が発生しても待機系に制御が切替わり運転を継続することができる。
SIL2プロセスCPUセットの価格は、プログラム容量が80Kステップの「R08PSFCPU-SET」が67万円、160Kステップの「R16PSFCPU-SET」が90万円、320Kステップの「R32PSFCPU-SET」が100万円、1200Kステップの「R120PSFCPU-SET」が120万円となっている。
なお、同製品の初年度販売目標台数は、300台であるとしている。