キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は10月30日、ネットワークカメラのクラウド型録画サービス「VisualStage(ヴィジュアルステージ)」の新製品として、「Visual Stage Type-S」を11月13日から発売開始すると発表した。
「Visual Stage Type-S」は、クラウド型カメラセキュリティプラットフォーム事業を展開するセーフィーが提供する「Safie」をベースにした、小規模事業所向けのクラウド型録画サービス。HD画質と秒間20~25コマ表示する20-25fpsの映像をクラウド上に録画したり、ライブで視聴したりすることができる。
同サービスではパソコンだけでなく、スマートフォンでも映像の視聴や管理が可能。4~1440倍のタイムラプス動画や15人までの映像シェア、72時間/月の動画一括ダウンロード、120分までのムービークリップ機能などを搭載し、カメラの種類によっては、音や動きを検知して知らせてくれる機能を利用することもできる。API連携により、顔認証などの画像解析と連携することも可能だ。
同サービスはカメラメーカーAXISのネットワークカメラのうち、ACAPとZipstreamを搭載したモデルに対応している。カメラ本体をインターネットに接続するだけでACAPアプリから自動接続されるため、グローバルIPやルータの設定は不要で、簡単かつセキュアな接続を実現できるという。
料金体系は録画データの保存期間によって異なり、7日間録画プランが1200円/月で、14日間だと1650円/月、30日間は2000円/月。録画期間は最長360日間まで用意されており、360日プランの場合は7000円/月。カメラごとに録画期間の設定をすることも可能だ。最低契約期間は1年。また、YouTubeLiveと連携するライブ映像配信と録画データ一括ダウンロードのオプションが用意されており、それぞれ料金は+3000円/月だ。(価格はすべて税別)
なお、通信環境としては、カメラ1台あたり上り回線500kbps~1Mbpsの常時接続可能な帯域が必要。
同社では、同サービスについて、1~5台程度のカメラを利用している小規模で多店舗展開している事業所をメインターゲットとしており、防犯目的のみならず、本部からカメラのライブ映像を通じた作業指示や、小売店の混雑度把握、飲食店の厨房チェックといったシーンでの利用も想定している。