ラピスセミコンダクタは、スマートメータ/計測機器/医療機器/金融端末などに向けて、1Mビット強誘電体メモリ(FeRAM)「MR45V100A/MR44V100A」を開発、2017年12月より量産出荷を開始すると発表した。
MR45V100Aは、SPIバス品として同社従来品である64KビットFeRAM「MR45V064B」と同様、1.8V~3.6Vの全電源電圧範囲で40MHz動作を保証し、性能そのままで1Mビットへの大容量化を実現する。一方のMR44V100Aは、シリアルバスの異なるI2Cバス品であり、速度を必要としないアプリケーションに最適だと同社では説明している。
2製品ともに、スタンバイ(待機)モードの改良として、動作不要な回路の電源遮断を徹底し、動作復帰時は必要な部分のみ高速で初期化することで、電流の消費を抑制。これにより平均10μAを達成したという。また、スリープ(休止)モードも搭載することで、消費電流を平均0.1μAを実現したほか、スリープモードからの復帰時間も100μsとしたことにより、休止期間が短いことが望まれるアプリケーションであってもスリープモードの適用を可能とした。
なお2製品はすでにサンプル出荷を開始しており、サンプル価格(参考)は700円(税別)としている。