Linux Mint 18.2 Sonya KDE Edition

Linux Mintプロジェクトは10月25日(米国時間)、「Monthly News - October 2017 - The Linux Mint Blog」において、次のリリースバージョンとなるLinux Mint 18.3ではKDE版を公開するものの、KDE版としてリリースするLinux Mintはこれが最後のバージョンになると伝えた。現在、Linux MintはCinnamon版をはじめMATE版、Xfce版、KDE版が提供されているが、このシリーズからKDE版がなくなることになる。

その理由について、Linux Mintプロジェクトは「KDEプロジェクトの取り組みがLinux Mintプロジェクトの望んでいる取り組みから離れてきており、追従することが難しい」と説明している。Linux Mintプロジェクトは既存のソフトウェアを組み合わせるたけではなく、足りないソフトウェアに関しては開発を実施している。KDEはツールキットにQtを採用しており、ほかのデスクトップと互換性がない。このため、KDE版に対しても同様のツールを提供し続けることが難しくなってきていることを指摘している。

KDE自体はパッケージ経由でインストールできるため、自らインストールを行えば将来のバージョンでも利用することができるだろうと説明がある。しかし、Linux Mintの特徴は変わることのないWindows風のスタートメニューUI/UXにあるため、あとからデフォルトのKDEをインストールして利用する場合はその特徴が生かされないことになる。