NTTデータとNTTファシリティーズ、インテル、Future Facilitiesは、NTTデータ所有の都内データセンターにおいて、空調設備の省エネルギー化と運用高度化を目指した実証実験を10月25日から開始すると発表した

これまでのデータセンターでは、システム運用などのICT機器の領域と、電源や空調などの設備(ファシリティ)の領域がそれぞれ独立して個別に最適な保守・運用を実施しているため、データセンター内のエアフロー阻害などに伴うホットスポット(熱溜り)の発生や過冷却によるエネルギー消費量の増加など非効率な運用となっている例が少なくなく、今回の実証実験ではデータセンターの空調運転制御に着目し、ICT機器から設備までを含めた連携制御による全体最適化を実現することで、品質向上やコスト低減(エネルギー・運用コスト)を図る。

実証実験では、データセンター内の温度センサーだけでなく、ICT機器もIoTセンサーとして活用し、機器自体の温度やその他ビッグデータ(CPU使用率、電力使用量など)を取得。取得した情報をAI技術で解析し、データセンターの空調最適制御の実用化を検証する。

ICT機器や設備の役割と関係性

実験は2018年3月下旬まで行われ、得られた成果は、現在、NTTデータが建設中の国内最大級の「NTTDATA三鷹データセンターEAST」(延床面積約38,000㎡、最大収容ラック数5,600ラック、最大受電容量40,000kVA)のデータセンターへ展開するとともに、同社が提供するADVANCED OUTSOURCINGサービスの拡大を図るという。

「NTTDATA三鷹データセンターEAST」