アンリツは、ラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」でLTE Cat-M1機器とNB-IoT機器の評価を可能とするソフトウェアを開発し、販売を開始したと発表した。対象市場はIoT端末メーカーやチップセットメーカー、通信事業者などとしている。

今回開発したソフトウェアは、「LTE Category M1 測定ソフトウェア MX882116C」、「LTE Category M1 IPデータ転送 MX882116C-006」、ならびに「NB-IoT 測定ソフトウェア MX882117C」、「NB-IoT IPデータ転送 MX882117C-006」の4種類。これらのソフトウェアをMT8821Cにインストールすることで、LTE Cat-M1とNB-IoT機器のRF送受信特性と最大スループットを評価できるようになる。

ラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」

LTE Cat-M1とNB-IoT機器は、スマートメーター、ホームセキュリティ、貨物などの追跡監視、自動販売機、ヘルスケア機器など、さまざまな分野で使用されることが期待されている。特にLTE Cat-M1は、北米の通信事業者がサービスを導入しており、日本、欧州などの通信事業者も2017年中にサービス開始を予定している。また、NB-IoTも欧州の通信事業者がサービスを導入しており、日本、中国などの通信事業者もサービス開始を計画しており、今後開発用測定器のニーズが高まることが見込まれている。

同社は、従来から通信事業者が実施しているIoTサービスの実証実験に参加しており、測定技術を蓄積してきた。今回、この取り組みを基盤に、LTE Cat-M1機器とNB-IoT機器の評価を実現したとしている。