大日本印刷(DNP)は10月24日、タブレット端末上で申請書・申込書など帳票のPDFデータに手書き入力した文字をテキストデータ化し、申請・申込手続きのペーパーレス化を支援するクラウドサービス「DNPデジタル帳票配信・受信サービス」の提供を2018年春に開始すると発表した。金融機関などに向けて本サービスを提供し、2020年度に20億円の売上を目指す。
今回、同社では電子フォームシステム制作や帳票設計で培ったノウハウを活かして、必要な機能を標準装備し、申請・申込手続きのペーパーレス化を支援するクラウドサービスを提供する。
新サービスには、大手金融機関で導入実績のあるスカイコムの電子サインソリューション「SkyPDF」が塔載されており、導入により申請・申込手続きのペーパーレス化を低コスト・短期間で実現することができるという。
特徴として、タブレット端末に表示されたデジタル帳票(PDFデータ)に生活者が手書き入力でき、記入された情報はその場でテキストデータに変換されるだけでなく、そのままPDFデータとしても保存される。
また、申請・申込手続きに必要な「帳票の管理・配信・受信機能」「ユーザ端末管理機能」「得意先の保有するマスターデータとの連携機能」などをあらかじめ実装しているため、新たに手書き入力が可能なシステムを自社開発する場合に比べて、開発費や期間を約3分の1程度に軽減することが可能だという。さらに、デジタル署名による認証改ざん防止機能などの高度な情報セキュリティ機能との連携も可能としている。