2017年10月18日から21日にかけて愛知県のポートメッセ名古屋にて開催されている西暦奇数年における国内最大規模の工作機械展「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」において、光洋機械工業は、参考出展として、工具研削用メタルボンド砥石修正装置「EDT100」の実機デモを行っている。

同装置は、社内でメタルボンド砥石の修正を手軽に実現することを目的に開発されたもの。また、砥石に2次元バーコードを付与することで、どのような状態の砥石であるかを学習。前回の研磨では、どの程度の研磨を行ったのか、といったデータなどを加味し、最適なプログラムを自動で判別して砥石の性能を最大限に引き出すことを可能とする。

MECT2017にてジェイテクト/三井精機工業/光洋機械工業の合同ブースにて展示されている工具研削用メタルボンド砥石修正装置「EDT100」の実機。右はメタルボンド砥石。2次元バーコードにより、いつ、どの程度の修正を施したのか、といった情報が管理され、状況に応じた最適な修正を実現することが可能となっているとのこと。会場では、修正前のメタルボンド砥石と修正後のメタルボンド砥石が置かれており、その違いを確認することができるので、気になる人は、実際ンに同社ブースにて、その違いを確かめてみてもらえればと思う

これを可能にしたのが、同社の全自動放電ツルーイング機能で、同装置では、最大150mmまでの径の砥石に対応することができるほか、超硬工具にも対応が可能だという。また、その特徴から、人が付きっきりで、動作をチェックすることなく、研磨が完了すれば、自動で停止するといったところもポイントとなっている。

今回、参考出展としているのは、元々は自社の内部で利用をしていたのだが、その場合、小口径の砥石への対応のみで、さまざまな種類の砥石には対応していないため。そのため、今回の出展は、どのような砥石に対するニーズがあるのかを、来場者から吸い出すことを目的としたためだという。ちなみに、EDT100の仕様で問題がない顧客に対しては、装置の提供も可能という話であった。