Microsoftは10月17日(米国時間)からWindows 10の最新アップグレードバージョンとなる「Windows 10 Fall Creators Update」の提供を開始した。ユーザーへのアップデートは順次提供される見通し。Windows 10 Fall Creators Updateにはこれまでの開発成果が取り込まれており、注目の新機能が導入されている。
特に注目される新機能や変更点は次のとおり。
- Linuxの実行を可能にするWindows Subsystem for Linux(WSL)の導入
- 複合現実プラットフォーム「Windows Mixed Reality」の導入
- iPhoneやAndroidデバイスといったスマートフォンとWindows 10の間でWebページやメールの作成、アプリの利用を継続する機能の導入
- 設定アプリにさまざまな設定を集約(Cortanaの設定もiPhone/Androidとの連携も設定アプリから可能)
- ローカルディスクの消費量削減に利用できるOne DriveのOn-Demand Sync機能の導入
- ソーシャルアプリケーションのハブとして機能することになるMy People
- 最新のFluent Designを適用
開発者にとっては、WindowsでLinuxを実行する機能「Windows Subsystem for Linux (WSL)」が導入されたことが特に注目される。macOSでは簡単に実現できていたUNIX系コマンドの利用が、Windows 10 Fall Creators Update以降はWindowsでも利用できるようになる。
ただし、この機能はまだデフォルトでは有効になっていない。ストアからLinuxディストリビューションを選択してインストールする前に、管理者権限で起動したPowerShellで「Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux」のように設定を変更して機能を有効にしてから一旦システムを再起動しておく必要がある。