FRONTEOは10月18日、八十二銀行において、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を、金融商品提案時の面談記録チェック業務の効率化と品質向上を実現するための解析作業と検証で使用開始したことを発表した。KIBITを使用することで、八十二銀行の本部の事務管理部署および支店の内部管理責任者が行っている面談記録のチェック業務の効率化と、チェックの品質向上の支援を目指す。
具体的には、金融商品投資を行う顧客への接客において、行員が記録する文書を日々解析し、金融商品に適した顧客かどうか、顧客ニーズ、特定の商品を提案した理由、商品に対する顧客の理解度などの観点で、客観的な判断や提案ができているか、行員と顧客の間にずれがないか、潜在的なリスクが存在しないかをKIBITがチェックする。
また、人間よりも早く、重点的にチェックすべき文書を抽出でき、人によって異なっていた判断基準の平準化と網羅的なチェックが可能になるという。
八十二銀行では、国内店舗(151カ店)の大半への導入を想定し、今後、最大で1年間をかけて、解析精度の向上や日報等のシステムとの連携、業務ワークフローの中で運用を具体化することに取り組んでいくとしている。