NTTデータ先端技術は10月18日、音声/FAX応答プラットフォーム「VOISTAGEマルチメディアボックス」に仮想化/クラウド基盤に対応した大規模・多回線モデル「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-2301LB(INSネット1500回線版)」「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-401LB(アナログ回線版)」をラインアップに加え、販売を開始した。価格は、VS-2301LBが249万円で同日から販売を開始し、VS-401LBが59万8000円で2018年1月からの販売開始を予定。2020年度までに10億円の販売を計画している。

左から「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-2301LB」「VOISTAGEマルチメディアボックス VS-401LB」

近年、多くの業務システムがクラウド、あるいは仮想環境において運用されるようになっており、音声認識、高速FAX処理機能など、各種機能を備えるコールセンター/CTI(Computer Telephony Integration:電話やFAXをコンピューターシステムに統合する技術)プラットフォームのマルチメディアボックスは、サーバとUSBで接続利用することが前提となっていたという。

新マルチメディアボックスは、ホストインタフェースにLANを採用したことにより、仮想環境やクラウドに対応を可能としている。主な特徴として「仮想環境対応」「サーバとマルチメディアボックスを遠隔地で運用可能」の2点の特徴を持つ。

仮想環境への対応では、ホストインタフェースにLANを採用することで、VMwareやHyper-Vをはじめとした仮想環境に対応。これにより、そのほかの業務システムと同様の物理サーバへの集約が可能になり、設置環境のダウンサイジング化、コスト削減ができるという。

サーバとマルチメディアボックスを遠隔地で運用可能な点については、LAN接続のため、例えばサーバはデータセンターに設置し、地域固有の電話番号を通知したい店舗や支店にはマルチメディアボックスのみを設置するなど、ネットワーク構成により柔軟な運用できる。また、故障発生時には運用機とスタンバイ機を即座に切り替えができるため、メンテナンスや業務のコスト削減を可能としている。

遠隔地運用の概要