電通は、デジタル分野における試作品の開発を通じて顧客企業の新規事業・サービス創出を支援するサービス「Wonderful Prototyping」の提供を開始すると発表した。
広告で培ったクリエーティブ発想とAIなどの先端テクノロジーを掛け合わせ、顧客企業オリジナルのデジタルサービスを生み出していく狙いだ。
発表によると、AIやIoTなどテクノロジーの急速な進展とライフスタイルの多様化で、ますます将来予測が難しく、十分に時間をかけて新規事業・サービスを開発することが時代や社会に適合しなくなっているという。
そこでソリューションとして有効になるのは、プロトタイピングと呼ばれる手法だと同社は説明する。同手法は、新規事業・サービスにつながる試作品の開発をスピーディーにかつ低コストで行い、市場でテストすることにより開発の失敗リスクを低減するものだ。
電通と電通デジタルでは、戦略的ITコンサルティング事業を運営するウルシステムズの協力なども得て、「デザイン×テクノロジー×データ」発想の統合チームを編成し、オーダーメード型のプロトタイピング開発を一括して請け負える体制を構築。
その特長は、広告領域で培った人の行動やその背景にある感情を読み解くスキルをベースに、クリエーティブ発想とAIなどの先端テクノロジーを掛け合わせてサービスを提供できることにあり、人の行動や感情を捉える独自データや、顧客企業が提供するサービスに合わせてカスタマイズ化が可能な独自テクノロジー、大胆なクリエーティビティーを備えている。