インスタグラムPR専業を展開しているタグピクは10月13日、インスタグラム上の写真・動画の人工知能(AI)による分析技術において、Microsoft AzureのAI機能であるCognitive Servicesを活用し、深層学習(ディープラーニング)分野へ進出すると同時に、AI ツールを独自開発したことを発表した。
現在、同社では、インスタグラムのブランディング・コンサルティングにおいて、アカウントのコンセプトプランニングから投稿写真のクオリティ管理まで統合ソリューションとして提供している。
同社によると、クライアントが実施するユーザーを巻き込んだ「#タグ(ハッシュタグ)」投稿キャンペーン実施時は、事前に年齢や性別の情報を確認できる機会はあまりなく、インスタグラム上に投稿された何千枚もの投稿画像を短時間で手作業の集計作業が必要になるという。
そのような際に、同社では、Microsoft AzureのFace APIを用いることで、簡単に顔情報 (表情、性別、年齢など)の読み取りや、顔認識 (本人識別、類似検出)が可能なうえ、Computer Vision API においては、画像の説明、画像の趣旨に沿ったサムネイル画像の作成、画像から文字データの読み取りも、クラウド上で簡単に実行できるとしている。
同社による今回の取り組みでの分析対象は、Instagramキャンペーン投稿写真の人物画像解析(人物写真の比率、平均年齢、#タグのランキング、平均人数、男女比率、個人の顔データの登場率)。また、Instagramストーリー/Live動画内の映像と音声データの出演者・頻出ワードの解析と、Instagramストーリー/Live動画の写真の被写体の自動判定と#タグカテゴリーの分類も予定されている。