安川電機は、同社がビジョンとして掲げている「新たな産業自動化革命の実現」にむけ、これまでのソリューションに「デジタルデータのマネジメント」を加え、さらに進化・実行する新たなコンセプトとして「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」を始動したことを発表した。
同社では1970年代より、「人と機械が共生する自動化工場(アンマンドファクトリ)」を唱え、企業の製造現場の生産性、および品質工場のためにサーバ、インバータ、そしてロボットといったメカトロニクスの技術と製品で、さまざまな現場の自動化やデジタル化といったソリューションを提供してきた。
同コンセプトにおけるデジタルデータのマネジメントは、従来の「企業の機械・設備を充実させるためのコンポーネントを中心としたソリューション」の提供に加え、機械・設備を実際に稼働させた後のデータ活用による生産性の向上、高い品質の確保・維持、そして、止まらないラインの実現といったソフト面でのソリューションをトータルで提供していくもの。
具体的には、生産性の向上のために、生産状況の見える化やビッグデータの活用によるタクトタイムの短縮などを実現するほか、高品質の維持のために、検査の均一化や周囲環境変化への追従などによる精度向上を行うとしている。さらに、AIやAR、VRを活用してコンポーネントの最大化させることで、止まらないラインを実現するという。
なお、このコンセプトは東京ビッグサイトで開催される「2017国際ロボット展」(11月29日~12月2日)、および「システムコントロールフェア2017」(11月29日~12月1日)で披露する予定。また、2018年6月に開所予定の安川ソリューションファクトリ(埼玉県入間市)においても同コンセプトを投入した検証を自ら進めていくとしている。