企業向け睡眠改善プログラムを提供しているニューロスペースは10月11日、AIやIoT技術を活用した「睡眠解析プラットフォームβ版」をスタートすると発表した。
同プラットフォームは、個人の睡眠データを計測し、AIを活用した独自の解析技術から導き出した個人別睡眠解析結果と最適ソリューション、改善データを提供するシステム基盤。社員の健康増進・生産性向上を志向する企業や睡眠ビジネス参入を検討する企業にプラットフォームを開放し、APIを通じて、睡眠改善データやソリューションを経営の改善や自社サービス・IoT対応製品に組み込むことができるようになる。
既存の体動を指標にした睡眠計測デバイスは、覚醒・ノンレム睡眠・レム睡眠といった睡眠ステージ判定の精度に限界があり、脳波を用いた手法では高精度のデータを得るために特殊な測定環境が必要だという課題があった。同事業において同社は、独自の睡眠センシング技術を確立し、それらの課題を解決する睡眠計測デバイスを開発する。また、睡眠評価においては、「AIアルゴリズム」を開発することで、生活スタイルなどの個人差を考慮した睡眠解析を目指す。
今回、実証実験として、吉野家のシフト勤務者を対象に、同社開発の新規睡眠計測デバイスおよびその計測データから睡眠ソリューションを提⽰するモバイルアプリを配布。1カ月におよぶ睡眠計測と改善行動のレコメンデーション、シフト調整などを通じて、同プラットフォームの有効性の実証とブラッシュアップを行う。