パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は10月10日、自動運転/コネクティッドカーに対するサイバーセキュリティ対策を実現するオートモーティブ侵入検知・防御システムを開発したと発表した。

同システムは、車載機に搭載する「監視モジュール」、監視モジュールと連携する「監視クラウド」から構成されている。車載機の監視モジュールは、監視ルールに基づいて車両内部を監視する。

攻撃の初期段階であるインターネットからの侵入を検知する技術として「車載機型ホスト侵入検知技術」を、攻撃の第2段階であるEthernet通信への侵入を検知する技術として「車載機型Ethernet侵入検知技術」を搭載。

車載ネットワークとして、広く普及しているCANに加え、普及が見込まれるEthernetにも対応しており、車両全体の侵入を網羅的に検知することが可能としている。

また、複数車両の車載機から収集する大量のログを機械学習により解析する「クラウド型車両侵入検知技術」を搭載。複数の車載機からの情報をクラウドに集約することで、攻撃がセキュリティの脅威として顕在化する前に検知を実現するという。

加えて、既存の監視ルールでは検知できない攻撃を発見した場合、監視クラウドから車載機の監視モジュールの監視ルールを変更・更新することで、新たな攻撃にも対応できるため、出荷後も車両の安全を維持することができるという。

オートモーティブ侵入検知・防御システムのイメージ