NTTデータとキングレコードは10月10日、「健康×エンターテインメント」領域における事業創出に向け、両社協力の下、2017年10月16日から実証実験事業を行うことを発表した。

現在、特定健診・特定保健指導をはじめ、医療保険者による「データヘルス計画」や企業などの団体による「健康経営」など、さまざまな予防・健康づくりの取り組みが行われている。

NTTデータは、サービス利用者の予防・健康づくりの取り組みに、インセンティブ(ヘルスケアポイント)を付与する機能を2007年から提供。キングレコードは2017年1月からアニメソングとフィットネスを掛け合わせた「アニソンフィットネス(A-fit)」を実施している。

今回、キングレコードとNTTデータは、互いの経験・知見を合わせることにより、より多くの個人が予防・健康づくりに取り組める「健康×エンターテインメント」の仕組みを構築できる可能性があると考え、その実証を共同事業として実施することに合意した。

実証実験では、募集する参加者(1000人規模を予定)に対して実証用アプリを配布し、A-fitなどの活動を記録することで、がんばり度合いに応じた特典をもらえるサービスを提供。これにより、個人の趣味・嗜好にかなうインセンティブの有効性と、あるべきサービスの姿の検証を実施する。

また、AIを搭載したチャットボットを開発し、A-fitのキャラクターがLINEで本人を励ましたり、活動記録に応じた情報提供を行ったりする機能を提供し、予防・健康づくりのパートナーとしてのAIの活用方法に関する検証を行う。

実証モデル図

参加方法は、10月16日以降、LINEでAI搭載キャラクターのアカウント(本実証事業に向けて開発。2種類から選択可能)と友達登録し、LINE経由でポイントプログラムに登録。A-fit実施、ウォーキング、公式イベント参加、AI搭載キャラクターで会話などでポイントが付与される。特典としてキャンペーン限定キャラクターグッズなどが提供されるという。

実証サービスの実施期間は2017年10月16日~2018年1月16日で、効果検証を2018年1月~3月に行う予定だ。