千葉大学医学部附属病院(千葉大学病院)は4日、 情報通信技術を活用した医療連携による遠隔医療の実用と展開の実現に向けて、東日本電信電話 千葉事業部(以下、NTT東日本)と「地域包括医療連携の実用に向けた共同検討プロジェクト」を実施することを発表した。
同プロジェクトにおける千葉大学病院とNTT東日本の連携内容は、千葉大学病院が10月28日から開始する履修証明プログラム 「遠隔医療マネジメントプログラム」でNTT東日本が複数の講義を行うなど、遠隔医療の担い手の教育で連携するほか、将来的には専門医とかかりつけ医が効率よくつながり、患者を的確に診療できる仕組みの実現に向け、情報通信技術を活用した遠隔医療の共同開発プロジェクトに発展させていくことを目指す。
「遠隔医療マネジメントプログラム」とは、学校教育法に基づき、1年間、120時間の講義で体系的に学ぶことができる教育プログラム。医療者のみならず、遠隔医療の運用、開発に携わる幅広い業種の人材養成を目的とし、修了者には本学から履修証明書が交付される。
教育テーマは、遠隔医療をとりまく環境、遠隔医療を支える情報技術、遠隔医療の類型と実際、遠隔医療の活用、遠隔医療の普及、遠隔医療の評価と発展。
募集対象は、遠隔医療の実践をめざす医療機関(医療職、事務職)、遠隔医療の技術やシステム開発などに携わる事業者、あるいは遠隔医療に関心のある人。受講料は24万円で、定員は50名。受講者は現在も募集中で、申込締切は10月12日。問い合わせ先は、千葉大学病院地域医療連携部(竹内氏/真原氏)。