カネカは、同社の閉鎖型自動細胞培養装置が、松本歯科大学病院にて実施予定の臨床研究「自己骨髄間質細胞を用いた歯槽骨再生療法」に採用されたと発表した。
同装置は、容器を密閉したシステムで、ほぼ無人による自動細胞培養を行うため、コスト削減と、雑菌などの汚染がない高い安全性に貢献する装置となる。また、同装置とダイダンの気流制御型クリーンブースを組み合わせることにより、小規模、かつ低コストで細胞調製施設を設置することができる。
今回の松本歯科大学病院による臨床研究でこれらの特長が実証されることにより、低コストで安全な閉鎖型自動細胞培養装置を用いた小規模細胞調製施設が、地域中核病院やクリニックなどの中規模医療機関に導入しやすくなることが期待されるという。
なお、同装置を用いた臨床研究は、同社グループ会社が運営する「セルポートクリニック横浜」の乳房再建療法の臨床研究につづき国内で2例目となり、歯科・口腔外科領域では国内初の臨床研究となるということだ。