FreeBSDプロジェクトは10月3日(協定世界時)、FreeBSD 10系の最新バージョンとなる「FreeBSD 10.4-RELEASE Announcement」の公開を伝えた。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版、armv6版に対応しているほか、インストーラやライブCDイメージ、SDカードイメージ、仮想ディスクイメージなどが提供されている。Amazon EC2、Google Compute Engine、Hashicorp/Atlas Vagrant、Microsoft Azureでも提供中、または短期間で提供が開始される見通し。
FreeBSD 10.4-RELEASEの主な特徴は次のとおり。
- eMMCストレージのフルサポート(eMMCパーティションのサポート、TRIMサポート、バススピードモードをHS400までサポート)
- fsck_ffs(8)ユーティリティにおけるGPTディスクラベルでのオルタネートスーパーブロックのサポート
- em(4)ドライバの各種アップデート
- ユーザランドコアダンプにヒューマンリーダブルなクラッシュレポートを報告するイベントを発生させることができる機能を追加(デフォルトでは無効)
- 新しいmlx5ib(4)ドライバでMellanox ConnectX-4シリーズアダプタをサポート
- サードパーティ製ソフトウェアのアップデート
- 各種ドライバのアップデート
FreeBSDプロジェクトはFreeBSD 10.4-RELEASEがFreeBSD 10系最後のリリースになるとしている。サポートは2018年10月31日までの1年間。すでにサポートモデルが最低5年間に変更された11系がリリースされており、10系を使用している場合はサポートが終了するまでに11系以降のバージョンへ移行することが望まれる。