大日本印刷(DNP)は10月2日、香川県高松市の高松兵庫町商店街が2017年9月29日から2022年3月31日まで実施しているインバウンド誘致の実証実験において、DNPが開発した「DNP多言語案内システム」を搭載したデジタルサイネージを設置すると発表した。
同実証実験は、芸術観光をはじめとした瀬戸内エリアの観光拠点に近接した高松兵庫町商店街振興組合が訪日外国人の集客と消費拡大のため、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用して地域活性化を図る取り組みで、中小企業庁の「商店街・まちなか集客力向上支援事業」に採択されて実施するもの。DNPはおもてなしICT協議会の一員として参画し、デジタルサイネージならではの機能を活用して、香川県と高松市が提供する観光情報を配信するなど、瀬戸内を観光する訪日外国人の周辺観光地への回遊や商店街への集客を支援する。
DNPが提供する「DNP多言語案内システム」搭載のデジタルサイネージは、高松兵庫町商店街(2台)、フェリー乗り場、JRホテルクレメント高松、JR高松駅(手荷物預かり所)の4箇所に合計5台設置されており、日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語、タイ語の6言語で各種情報の発信などを行う。
また、訪日外国人をはじめとする観光客などに、観光スポットや各種施設等の情報を発信し、画面の地図上で、観光スポットのジャンルや現在地からの距離を絞り込んで検索することが可能。2次元コードを利用することで、現在地からのルートをスマートフォンに取り込むこともできる。
さらに、観光スポットや各施設の案内情報や周辺地図などを、デジタルパンフレットとしてデジタルサイネージの画面上で閲覧できるほか、クーポン発券機能や、地域通貨のICカードをかざすと言語を切り替えて表示する機能などを備えている。