タイププロジェクトは、学生および教職員が、 課題や自主制作でフォントを使用するためのアカデミックプランを発表した。
アカデミックプランでは、AXIS Font、AXISラウンド、TP明朝、TPスカイの4つのフォントファミリーのスタンダード版が半額で提供される。また、同プランで購入したライセンスは、卒業などの離籍後もそのまま使用でき、商用利用も可能となっている。
AXIS Fontは、シンプルで風通しのよいデザインが特徴のフォント。ベーシック7ウエイト、コンデンス6ウエイト、コンプレス5ウエイトからなり、スターバックスやPOLAなどの企業で使用されている。AXISラウンドは、内径を丸めずシャープな表情を残す丸ゴシックフォント。わずかな丸みを帯びたAXISラウンド50と、ストロークの先端がほぼ半円のAXISラウンド100はそれぞれ7種類のウエイトで、AXIS Fontベーシックの各ウエイトに対応している。TP明朝は、横画と縦画の太さの比率を自由に変えられるコントラストという概念を導入したフォント。3コントラストそれぞれに6つのウエイトが揃っており、ブリヂストン美術館の図録や、アニメ「アルドノア・ゼロ」で使用されている。TPスカイは、サンセリフ体に抑揚の軸を導入し、スクリーンで効果を発揮するよう設計されたフォント。アンカーポイントの最小化をはかることで描画速度を早めており、3コントラストそれぞれに5つのウエイトを備えている。
タイププロジェクトの鈴木功代表取締役社長は、「弊社の試作フォント作成ツールであるDrop&Typeを授業で導入いただいている大学から、 今度はタイププロジェクトのフォントを使えるようにしたい、 という要望をいただいたのがアカデミックプラン提供のきっかけです。より多くの学生や教職員のみなさんに、プロのデザイナーや企業にコーポレートフォントとして採用されているフォントファミリーを使っていただくことで、 創作の幅が広がること嬉しく思っています」と述べている。
なお、価格は定価の半額、対応OSはMac OS X 10.6~10.11/macOS Sierra (10.12)または、Windows 7/8/8.1/10。購入方法は、申込書に必要項目を記入し、在籍証明書等を添えてメールまたは郵送で申し込み。価格の詳細確認や申込書ダウンロードなどは同社Webページにて。