凸版印刷は、国立科学博物館との共同事業において開発した、恐竜の骨格標本をもとにVRコンテンツ化した「V×Rダイナソー」を活用し、骨格と生体の姿で動き出す恐竜のVR映像をプロジェクションマッピングで体験できる「プレミアムフライデー限定イベント」を、国立科学博物館において9月29日より毎月最終金曜日の夜間開館時(17時以降)に開催することを発表した。同イベントの参加は無料(ただし、入館料は必要:一般・大学生620円、高校生以下・65歳以上無料)。
「V×Rダイナソー」は、凸版印刷と国立科学博物館の共同事業において、2013年に国立科学博物館が所蔵するティラノサウルスとトリケラトプスの骨格標本を精確に立体形状計測し、最新の研究成果をもとにVRコンテンツやARアプリ化するとともに、2015年、世界で発見されていないティラノサウルスの幼体の全身骨格をデジタル復元したもの。学術的に裏づけされたVRコンテンツとして、これまでに同館やスミソニアン自然史博物館に展示されるとともに、一般向け講演などにも活用されている。
今回開催されるプレミアムフライデー限定イベントでは、初回(9月29日 19:45~20:15)にはオープニングのスペシャルイベントにおいて、真鍋コレクションディレクターによる野外トークイベント「夜の展示室からティラノサウルスがとびだした?! ~V×Rダイナソーで徹底解説~」が開催される。同トークイベントでは、同館の中庭で地球館の壁面に「V×Rダイナソー」を投影し、実寸大で映し出されたティラノサウルスを用いて、1902年の化石発見以来のティラノサウルス研究の歴史が解説される。なお、この初回イベントは定員に達したため、既に募集は終了している。
また、2回目(10月27日)以降は、同館の恐竜展示フロアである地球館地下1階展示室の壁面に、恐竜が骨格と生体の姿で動く様子を映し出すプロジェクションマッピングが実施される。10月27日には、V×RダイナソーナビゲーターがVRを操作し、通常の骨格標本の展示では見ることができない、恐竜の骨格が動く様子が紹介されるということだ。
その他、来館者がコントローラーを操作して、ティラノサウルスやトリケラトプスの「V×Rダイナソー」を自由に動かすことも可能だという。これにより、恐竜や古生物への知的好奇心を喚起し、大人から子供まで楽しみながら学ぶことができるということだ。