日本HPは、VR対応のウェアラブルワークステーション「HP Z VR Backpack G1 Workstation」を発売する。オンラインストアHP Directplus、日本HP販売代理店、HP Directplusコールセンター、HP Directpartnerにて、11月下旬より順次販売が開始される。価格は58万円(税別)。
「HP Z VR Backpack G1 Workstation」は、ハーネスに装着してバックパックのように背負い、VR空間を自由に動いて没入体験を得ることができるワークステーション。人間工学に基づいたバックパック型設計とホットスワップ対応の電源、高性能の処理能力と最新のグラフィックスソリューションにより、ストレスを感じずにVRを使用することができるとしている。
同ワークステーションを活用することで、危険な環境、医療訓練、重量やサイズが大きい装置の操作などのシミュレーション体験や、安全かつ効果的な研修を行うことができる。また、建造物の建設開発においては、仮想的に動き回って見せるウォークスルーを使用して確認を行い、製品開発においては、仮想ショールームで製品コンセプトを共有し迅速に製品化を進めることができる。そのほか、商業エンターテインメントの分野では、VR体験が提供できるアトラクションが可能になるということだ。
さらに、専用のドッキングステーションに取り付けることで管理性に優れたハイエンドなデスクトップワークステーションとしても利用できるため、コンテンツのデザインを行った後、ウェアラブルに切り替えて制作物をVRの環境で確認することが可能となっている。VR用オプション製品として、HTC Vive Business Edition Virtual Reality Head Mounted Displayも発売予定ということだ。
なお、日本HPのショールーム「Customer Welcome Center(カスタマーウェルカムセンター)」内に、VRを体験できるコーナーが10月17日より開設される。このコーナーでは、「HP Z VR Backpack G1 Workstation」による没入感を体感することができ、さまざまな分野におけるVRの応用が提案される。 同社は同時に、新デザインを採用したデスクトップワークステーション「HP Z8 G4 Desktop Workstation」、「HP Z6 G4 Desktop Workstation」、「HP Z4 G4 Desktop Workstation」を発表した。新製品は、デザイン、建築、デジタルクリエイション、研究、医療、金融などの分野が必要とする高い処理能力に加え、ランタイム侵入検知機能を搭載した自己修復BIOS「HP Sure Start Gen3」や「HP Client Security Suite」など、包括的なセキュリティ機能を備えており、VR、ディープラーニング、先進設計などの急成長分野においても長期にわたり活用できるとしている。