金下建設、オムロンフィールドエンジニアリング(OFE)、京セラの3社が出資して設立した特別目的会社(SPC)である宮津太陽光発電合同会社(宮津太陽光SPC)は9月26日、京都府宮津市に6カ所の太陽光発電所(合計モジュール容量4,948kW)を開設し、同日竣工式を執り行ったことを発表した。
同発電所は、宮津市由良地区、上宮津地区、栗田地区の遊休地を活用し、地元自治会および宮津市の協力を得て事業化したもの。 今回、耕作放棄地などの遊休地を太陽光発電の事業用地に転用することで、景観の改善や観光資源としての活用を含めた地域社会への貢献が期待できるようになると宮津太陽光SPCでは説明している。
今回開設されたメガソーラーの年間発電量は、一般家庭約1100世帯分の年間電力消費量に相当し、約2,896tのCO2削減効果をもたらすとするほか、同事業は宮津市が重点戦略として掲げている「宮津市まち・ひと・しごと創生総合戦略」における「エネルギーの地産地消」の実現に向けた第一歩の取り組みと位置付けられており、今後、同市が主体となって検討を進める小売電気事業との両輪により、エネルギーの地産地消が進められる予定だという。
なお、今回の太陽光発電所建設にあたっては、金下建設が土地の整備を担当し、OFEが発電設備の設計・施工を担当。京セラは太陽光発電モジュールおよび周辺機器の供給を行ったほか、事業期間中の保守管理はOFEが担当するという。