関西電力は9月26日、IoT技術を活用した広域見守りサービスを展開するottaと提携し、ottaの技術を活用し、関西電力ブランドの見守りサービス「かんでん見守り隊 OTTADE!」の提供に向け、本格検討を進めることを決定したと発表した。

同サービスは、ビーコンを搭載したキーホルダーなどの専用端末を携帯する児童や高齢者の位置情報履歴を、家族や保護者がスマートフォンなどで確認することができるというもの。ビーコンの電波を受信する検知端末である基地局は、住宅や店舗、公共施設などのコンセントに設置が可能であるため、サービスの基盤を速やかに構築できることが特徴であるほか、専用アプリケーションをダウンロードすることで、スマートフォンや車などを検知端末として利用することが可能になるという。さらに将来的には、関西電力グループが関西一円に保有する変電所や電柱などの設備を、基地局の設置場所として有効活用することで、きめ細かな広域見守りネットワークを構築することも可能とのこと。

なお両社は今後、具体的なサービス内容などについて協議・検討を進めていき、平成30年度を目標に、まずは登下校中の児童を対象とした見守りサービスの展開に向けた実証試験を開始する計画であるとしており、この結果などを踏まえて、高齢者の見守りなど、サービスの拡大を検討していきたいとしている。

児童向け見守りサービスの概要