NTTデータは9月27日、トレジャーデータの「TREASURE CDP」及びunerryの「Beacon Bank」を採用し、行動データを利用するリアルタイム・マーケティング・ソリューションを10月1日から提供開始すると発表した。同社はAIやIoTに関するサービスのさらなる拡充と価値創出を行い、2020年までにこれらの領域において売上の500億円規模への拡大を目指す。
新ソリューションは、同社のリアルタイム処理技術をベースとし、顧客へ即座にアプローチしていくマーケティング・システム。同ソリューションに行動データをインプットすることで、顧客が訪問したWebサイトやロケーションの把握が可能になるとしている。
行動データは、オファリングの機会捕捉や最適なコンテンツの選択など多様な用途で利用でき、顧客理解の観点で非常に貴重なデータになるという。
また、顧客のロケーションを即座に捕捉することで、顧客が必要としているタイミングでのアプローチが可能になる。
例えば、顧客が訪問したロケーションやWebサイトの情報をマーケティングの条件に組み込むことで、特定のロケーションにいる顧客に対してタイムリーなオファリングが可能になるという。
また、取得した顧客の行動データを分析することで、適切なオファリングのタイミングを探ることも可能になるとしている。
同ソリューションの利用を想定している業界・業種として同社は、顧客エンゲージメントを高めたい銀行・保険・証券といった金融、EC・百貨店・量販店・FCといった小売、食品や電気といったメーカーなどを挙げる。
同ソリューションにおいて、NTTデータは高度なリアルタイム処理技術をベースに、各種データの収集からオファリングまで、安定的なマーケティング・インフラをワンストップで提供する。
トレジャーデータのTREASURE CDP(Customer Data Platform、カスタマー・データ・プラットフォーム)はオンライン及びオフラインの大容量データの収集・分析・利用を行なう仕組みといい、これをリアルタイム・マーケティング基盤に採用することで、ユーザー企業は自社内の各種データや外部サイトでの行動情報をリアルタイム・マーケティングに利用できるとしている。
unerryのBeacon Bankは国内最大級のビーコン登録数を持つオフライン行動プラットフォームといい、これで得た位置情報をリアルタイムにマーケティング基盤に連携することで、利用者の行動をリアルタイムに捉えることが可能になるという。