川崎重工業は9月26日、従来ロボットを導入してきた産業分野に加え、電気・電子業界、食品業界を中心とした小型ロボット導入ニーズの高まりを受けて、同社Rシリーズに最大可搬質量7kgの6軸垂直多関節ロボットとして、リーチ長730mmの「RS007N」ならびに同930mmの「RS007L」の2機種を追加すると発表した。
2製品は、Rシリーズの特徴を活かしつつ、アーム構造、駆動系の見直しにより、最高速度・加速度が向上。また、負荷質量や姿勢に合わせて加速度を変更することで、常に最適なパフォーマンスを発揮し、サイクルタイムの短縮を実現することを可能とした。
さらに、上部アームを片持ち構造とすることで、最大リーチ長およびロボット下方、背面、近傍の動作領域も拡大したほか、モータを全軸機内に配置。コネクタ部には防水コネクタを採用することで、手首のIP67、基軸のIP65の防塵、防水性能を実現。加えて、ビジョンケーブル、センサハーネス、エアー配管などをアームに内蔵することが可能で、これにより周辺装置との干渉を回避できるため、狭い空間内でも作業が可能になるほか、設置方法も床置きや天吊り設置が行えるようになったという。
なお、発売は「RS007L」が10月1日から、「RS007N」が12月1日からをそれぞれ予定。国内向けメーカー希望小売価格はRS007Nが265万円(税別)、ES007Lが275万円(同)となっている。