クオリティアは9月21日、目視による標的型メール攻撃対策ソリューション「Active! zone」に、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が提供する「安心マーク」を実装したと発表した。

Active! zoneは、振るまい検知やサンドボックスなどのシステムだけに頼るのではなく、ウイルスの芽を摘むマクロの除去や、ポイントを押さえて確認を促す人の目による判断を加えた6つの機能を備える。今回同社は、なりすましメールを一目で区別できるJIPDECの「安心マーク」を実装し、安全性の高いメール環境を提供するとしている。

これにより、JIPDECのサイバー法人台帳「ROBINS」に登録がされている場合にActive! zoneの送信者情報欄にマークが表示され、身元を偽るメールを区別する。マークの存在は一目でなりすましメールでないことを示しているため、標的型メール攻撃などの重大なセキュリティ脅威に対して有効だという。

「Active! zone」における安心マーク表示のイメージ

安心マークは、DKIM(DomainKeys Identified Mail/作成者署名)による送受信でのメール改ざん防止技術に加え、ROBINSの情報と組み合せることでメール送信者(組織)を特定し、表示することで受信者が正しいメールであることがわかりやすくなるという。

安心マークについては、2013年の参議院議員選挙のネット選挙運動を機に、政党からのメールマガジンに採用され、金融機関を装ったフィッシングやマルウェアに対抗するため金融機関でも採用が始まっているほか、昨年には地方自治体による導入も始まっている。