日立産機システム(日立産機)は、IoT対応産業用コントローラのミドルレンジ機である「HXシリーズ」のラインアップに、エッジコンピューティングに対応した「HXシリーズ」のハイブリッドモデルを追加し、10月より発売すると発表した。

「HXシリーズ」のハイブリッドモデル「HXハイブリッド」

同製品は、製造現場に設置された設備機器の故障予知や予防保全管理を情報処理プログラムで作成し、クラウドを介さずに実行できる。また、リアルタイムに設備機器の状態を把握し、設備機器から得られたデータを整理・加工し、各種クラウドサービスや分析基盤に適用可能なフォーマットに補正することで通信の負荷を軽減できるという。

さらに、情報処理プログラムの開発や変更、デバッギングなどを行う場合には、制御プログラムに影響を与えず行うことができ、稼働中の設備に情報処理プログラムを実装し、動作確認を行う場合もシステム改修が可能。そのほか、Eclipse CDTをベースとした情報処理プログラム統合開発環境に対応しており、情報システム技術者による取扱いも期待できるとしている。

同製品の仕様は、CPUが32ビットRISCプロセッサで、通信インタフェースは、Ethernet3ポート、独自ハードニング、認証・暗号化(LAN3)シリアル1ポート(RS-485)、USBデバイス1ポート(Mini-Bタイプ、USB 2.0 High speed)。USBホストは1ポート(Type Aコネクタ)、SDカードスロットは1スロットとなっている。

なお、同製品は、2017年11月1日~2日に東京国際フォーラムで開催する 「Hitachi Social Innovation Forum 2017 TOKYO」にて展示する予定だという。