島津製作所は、中国での事業体制を強化する取り組みの一環として、西安市の拠点である、島津企業管理の西安分公司を移転し、分析センターを新設すると発表した。

近年、中国では内陸部の発展が急速に進んでいる。同社は沿岸部および内陸都市場の変化に対応してさらなる業績拡大を狙い、顧客サポート体制強化を目的とした7拠点体制を推進している。

7拠点のひとつである西北地域の中心地の陝西省・西安市は、これまでの西部大開発プロジェクトの進展により急速にインフラ建設が進み、航空宇宙産業、IT産業、先端農業では、国を代表する産業基盤が形成されており、今後もさらなる発展が見込まれている。そうした状況をうけて今回、この成長市場を取り込むことを目的として、今回分析センターを設立する。

なお、これにより同社は、顧客サポート体制を強化するとともに事業拡大を図り、2019年度売上を現在の1.5倍にあたる20億円を目指すとしている。