ユニアデックスは9月21日、施設保全業務における最適化と付加価値を実現するIoTサービス「AirFacility」シリーズの第1弾として、トイレ施設を対象とした「AirFacility Aqua(エアーファシリティー アクア)」を10月16日から販売開始し、11月1日からサービスを提供開始すると発表した。
「AirFacility」シリーズは、施設内の設備の状態を把握し、設備稼働率、施設環境健全性を高めるための業務支援サービスの総称。同シリーズでは、施設保全業務に関わるメンテナンス事業者や施設工事業者、施設保有者向けに、メンテナンスの最適化、運用の省力化、不具合早期発見による質の高いサービス提供、施設・設備の更改タイミングや施設改善提案などのサービスを展開していくとしている。
今回はシリーズの第1弾として、今までデジタル化されていないトイレ施設の状態を把握し、設備稼働率や施設環境健全性を高めるための業務支援を行うSaaS型サービス「AirFacility Aqua」を提供する。サービス開始時は、個室トイレの扉開閉状況を把握するサービスを提供するが、順次、トイレ施設の温湿度、トイレ施設利用人数、給水/排水ポンプ障害を把握できるサービスに範囲を拡大することで、トイレ施設全体の最適化を目指す。
同サービスは日本ユニシスグループが提供している「IoTビジネスプラットフォーム」上に構築され、各種センサーから収集した稼働データを蓄積し、稼働状況の集計や閾値監視によるメール通知、各種システムとのデータ連携を行う仕組みを提供する。
施設保全業者は、自社施設で同サービスを利用するだけでなく、顧客向けに自社SaaS型サービスとして提供することも可能。その場合、ユニアデックスがサービス提供に必要なクラウドサービス運用、接続機器(センサーやゲートウエイなど)対応をワンストップで支援するので、本業の付加価値サービスに注力することが可能だという。
販売モデルは、ライト版(個室トイレ管理を目的に機能・規模を限定したPoC・小規模向けサービス)とスタンダード版(トイレ施設全体の管理を目的とした中・大規模向けサービス)の2種類があり、「基本サービス」と「データ収集サービス」の2タイプ。ライト版は基本サービス利用料が月額3000円からで、データ収集サービス利用料が個室トイレ1つにつき月額500円/(個室トイレ開閉検知)。スタンダード版は基本サービス利用料が月額3万円から(30個室分の利用料含む)で、データ収集サービス利用料が個室トイレ1つにつき月額500円(個室トイレ開閉検知)。