日本オラクルは9月20日、ビジネスデータ分析、セルフサービスBI、機会学習による可視化サービスなど、ビジネスにおける広範なアナリティクス業務を支えるクラウドサービス「Oracle Analytics Cloud(オラクル・アナリティクス・クラウド)」を拡充したと発表した。これにより、「Oracle Essbase(オラクル・エスベース)」を新たにクラウドで提供するほか、モバイルデバイス専用に機械学習と組み合わせた分析・可視化サービス「Oracle Analytics Cloud Day by Day(オラクル・アナリティクス・クラウド・デイ・バイ・デイ)」を提供する。
Oracle Analytics Cloudの一部として、今回新たに提供を開始する「Oracle Essbase Cloud」はエンタープライズの顧客を対象に、クラウド向けに新たに設計された分析エンジンを備え、オンプレミスのOracle Essbaseベースで構築したアプリケーションもクラウドへ容易に移行を可能としている。
Oracle Essbase Cloudを活用することで、PSI(製販在計画)や原価管理などの複雑な予算実績管理から、セルフサービスでの分析レポートまでクラウドで一元管理することができるという。
さらにAnalytics Cloud Day by Dayは、機械学習機能に基づき、最新のビジネス情報や個々にカスタマイズした統計・分析データをモバイルデバイス上に自動で表示させる。これらの情報やデータを直感的に表示させるモバイル専用アプリ「Oracle Analytics Cloud Synopsis」もiOS端末およびAndroid端末向けに配信している。
例えば、スマートフォンやタブレット端末を利用する営業担当者や経営者が外出先で、売上や販売、在庫などの数値項目と、製品別、エリア別などカテゴリごとに音声アシストで入力することにより、インタラクティブに必要な情報を瞬時に得ることを可能としている。
Oracle Analytics Cloudに含まれるサービスは、Standard EditionがData Visualization Cloud Service、Data Visualization Desktop、Oracle Smartview、Oracle Essbase。Enterprise EditionがStandard Editionに含まれるサービスに加え、Business Intelligence Cloud Service、Oracle Essbase Enterprise、Oracle Analytics Cloud Day by Dayとなる。価格は税別で月額1OCPU当たり36万円から。