ザイリンクスは、AWSの「Amazon EC2 F1」インスタンス向けに、同社のソフトウェア定義開発環境である「SDAccel」の提供を開始した。これにより、Amazon EC2 F1での16nm Virtex UltraScale+ FPGAを使用したリコンフィギュレーション可能なハードウェアアクセラレーションを利用できるようになる。
また、FPGAを使い慣れていないユーザーでも、ワークロードの性能を最大50倍に向上させることが可能になるという。さらに、SDAccelは、Amazon EC2 F1に対応したアプリケーション専用のFPGAカーネルを構築することで、C、C+ およびOpenCLで記述されたソフトウェアアプリケーションのアクセラレーションを自動化するほか、従来型のハードウェア設計者が「VHDL Verilog」などの下位レベルのハードウェア記述言語で最適化アクセラレータを開発する場合にも、これをサポートする。
ユーザーは、AWSのFPGA開発者用AMI(Amazon Machine Image) からSDAccelにアクセスすることで、ソフトウェアやハードウェアの購入またはインストールなしで、クラウド上でアプリケーションを構築できる。そのほか、アプリケーションを展開した後、ユーザーの要求に合わせて、幅広いAWSサービスを使用して柔軟にアプリケーションを拡張できるという。