ヤマハは9月19日、音を用いて複数の映像を同期する技術「ChimeCa(キメカ)」を採用した初の製品「ChimeCa Sports(キメカスポーツ)」を、スポーツセンシングを通じて発売開始すると発表した。
同社によると、スポーツトレーニングの現場では、さまざまなアングルから動作を検証して改善を図ることが効果的とされる一方で、複数のアングルから映像を撮影し、その場ですぐにその内容を確認するには、複数の機材を連携させる必要があるなど、手間がかかるという課題を抱えているという。
こうした課題を解決するため、スポーツトレーニングに役立つマルチアングル動画を、簡単な操作で撮影し、その場ですぐに確認することができるシステム「ChimeCa Sports」の販売開始に至った。
同システムは、コンパクトな専用サーバと、複数台のスマートフォンからマルチアングル動画撮影が可能。パソコンやタブレットからワンステップ操作で行うことができるほか、撮影した動画は、専用サーバーに自動的に蓄積されるため、動画を持ち帰って復習することもできる。
また、スマートフォンのカメラを活用し、さらにサーバ連携をワイヤレスで行うことで、怪我の原因にもなりうる配線を極力なくした安心の省スペース設計を実現している。
なお、今回採用された技術「ChimeCa」は、バラバラに撮影した複数の映像のタイミングを、共通する音をたよりにして瞬時に合わせることができるヤマハの独自技術となる。
音楽のみならず、話し声や体育館の環境音といった、微細な音をもとに同期することが。大きな機材や難しい操作は必要とせず、スマートフォンで撮影した映像を専用のシステムにアップロードするだけで、即座に一覧性の高いマルチアングル映像を合成することができる。