日本郵船(NYK)とNYKグループのMTI、NTTおよびNTTデータは9月19日、NYKグループが進めている船舶IoTの次世代プラットフォーム開発に関して、NTTの有する陸上ベースの技術と研究開発成果を組み合わせた共同実験を開始したと発表した。

これまでNYKとMTIは、運航状態や燃費、機器の状態など、毎時間の詳細な本船データを船陸間でタイムリーに共有するための装置「SIMS(Ship Information Management System)」の研究を進めており、NTT研究所のエッジコンピューティング技術とNTTデータのデータ活用ノウハウを適用することで、船上で収集した各種データを様々なアプリケーションで迅速に活用できるという。

次世代船舶IoTプラットフォーム共同実験の概念図

また、ノルウェーの海事分野のデジタルプラットフォームのサービスプロバイダー「Dualog社」の船陸間データ共有技術を用いることで、安定的・効率的な船陸間のデータ・情報・アプリケーションの共有が可能となり、高度な船舶の運航と保守管理などの「安全」と「環境」への取り組みを加速させる。

今後は、各社が連携し、船舶の安全性・経済性の追求および国際的な競争力の強化のため、海事産業のイノベーション創出を目指していく。