リスクモンスターはこのほど、第5回「金持ち企業ランキング」の調査結果を発表した。同ランキングは、2017年7月24日時点で開示されていた2016年4月期決算以降の最新決算書に基づき算出したNetCashを比較したもの。
今回の第1位は信越化学工業、第2位は任天堂が獲得した。第1回調査から第1位を保持してきたファナックは、2年連続でNetCashが減少し(第3回8712億円、第4回6866億円、第5回6297億円)、第3位に陥落した。同社は、2015年3月期から株主に対して大幅な利益還元を行う方針に転換したことでNetCashの減少が進んだそうだ。
前回第2位のキヤノンは、有利子負債の増加を主因にNetCashが大幅に減少し(前年度比6150億円減)し、トップ100圏外(332位)となった。
前回との比較については、スズキの大幅ランクアップ(2582位→14位)が目立つ結果として挙げられている。その要因については、近年の好調な業績推移によって営業キャッシュフローを増加させたことに加え、SUBARU株の売却により多額のCashを獲得したことが考えられるとしている。また、第11位の大成建設(前回第35位)、大幅にランクアップし、前回上位20社圏外からの上位進出となったという。