デジタルセキュリティ企業であるオランダ・Gemalto(ジェムアルト)は、OnKolのモバイルヘルス(mHealth)ソリューションにジェムアルトのIoT接続が活用されていることを発表した。OnKolは、同ソリューションにより、高齢者や障害のある人などの遠隔でのモニタリングを実現し、安全かつ自立した暮らしをサポートする。

OnKolのモバイルヘルス(mHealth)ソリューション

2030年までに高齢者人口は倍増し、介護者となる人は半数以下に減少することが予測されている。mHealthの医療への導入により、個人の健康を高める活動を進める一方で、その利用方法の複雑さから、高齢者の利用率が高くないことが問題となっていた。

OnKolのmHealthは、シンプルな設計であるため、導入する際の障壁が低いことが特長。また、導入してすぐに遠隔での患者モニタリングを開始することができ、患者のバイタルサイン、投薬リマインダ、緊急事態への対応に至るまで、家族や介護者、医療関係者に通知で知らせることができるという。

遠隔での患者のモニタリングが可能

同サービスは、ジェムアルトのM2Mモジュールに実装され、導入やパーソナライゼーション、ソフトウェア更新を簡素化するため、無線で管理される。これにより、患者は血圧測定用カフや心臓モニター、煙探知器などの健康およびホームモニタリング機器を簡単に接続でき、収集された情報はジェムアルトのモジュールによって暗号化されOnKolのプラットホームに送信される。このプラットホームから介護者に情報が配信され、さらには患者の電子カルテにログインすることも可能だ。

なお、ジェムアルトのモバイル&IoTサービス担当のシニアバイスプレジデントであるRodrigo Serna氏は、この取り組みに関して「シンプルで高信頼な通信を実現することで、高齢者が自立した生活を維持し、介護者に安心していただけるよう支援していく」とコメントしている。