ジャガー・ランドローバーは、モビリティの将来をテーマに展示やパネルディスカッション等を盛り込んだイベント「Tech Fest 2017」を英国で開催し、2020年までに同社が展開するすべての車種に電動モデルをラインアップすることを発表した。

「Tech Fest 2017」で発表したコンセプトなどのイメージ図

その先駆けとなる「I-PACE コンセプト」が同イベントにて展示された。同社にとっては初となるEV(電気自動車)「I-PACE」は、2018年に発売される予定だという。

また、1961年発売のスポーツカー「Eタイプ」に電動パワーユニットを組み合わせ、レストアした電気自動車「E-TYPE ZERO」を公開。この電動パワーユニットは、もととなった「Eタイプ」に搭載されていたXKエンジンと同じ配置で搭載している。同社が1949年から1992年まで製造していた「Eタイプ」、「XK120」、「Mark II」、「XJ6」といった、同社を象徴する大半のモデルにXKエンジンを使用していたことから、今後、これらの車両に電動パワーユニット組み込むことも可能だとしている。

ジャガーを代表するスポーツカーである「Eタイプ」に電動パワーユニットを組み合わせた「E-TYPE ZERO」

さらに、2040年以降の未来のモビリティを示唆するバーチャル・コンセプト・モデル「FUTUREタイプ」を発表した。完全自動運転が可能な「FUTUREタイプ」は、車を所有するのではなく、自ら走行する車を共有するという未来の形を提示したもの。「FUTUREタイプ」のインタフェースを介して、仕事、家庭、またはレジャーなどの用途に応じて、多岐にわたるデジタル領域にアクセスでき、欲しい情報を呼び出して、不要な情報を遮断することが可能だという。