ZMPは9月12日、物流支援ロボットである「CarriRo(キャリロ)」と自動運転制御開発車両プラットフォーム(RoboCarプラットフォーム)を連携させ、倉庫や工場内で無人での隊列搬送を実現する取り組みを開始した。第1弾として凸版印刷と共同で、実車1/10スケールロボットカー「RoboCar 1/10」の後を無人で自動追従する「CarriRo」とRFIDを組み合わせた無人棚卸ソリューションを開発したと発表した。
RoboCarプラットフォームは、RoboCar 1/10や研究開発用移動台車プラットフォームである「POWER WHEEL II」のように、センサを搭載することで周辺環境を計測してマッピングや自己位置推定が可能になり、自律で走行が可能だという。
またCarriRoは、付属のビーコンを検知して追従する「カルガモモード」機能を搭載。これらの機能の組み合わせにより、自律走行するRoboCarプラットフォームをCarriRoが自動追従し、一度に複数台での無人隊列走行が可能になるとしている。
ZMPと凸版が共同で開発中のRFIDを組み合わせた無人棚卸ソリューションは、電波を外向きに照射するRFIDリーダーを搭載するCarriRoが無人で走行し、周囲にある商品に貼付したRFIDを読み取り、読み取った実棚情報を物品管理システムに返す。これにより、労力を要する棚卸作業の効率化・省人化を実現するという。