NECとNECのエネルギー関連子会社であるNECエナジーソリューションズ(米国)は、スイス大手の配電会社であるチューリッヒ州電力(Elektrizitatswerke des Kantons Zurich、以下EKZ)より、同国最大規模となる出力18MW/容量7.5MWhの大型蓄電システム(Grid Storage Solution、GSS)構築プロジェクトを受注したことを発表した。
EKZはこの蓄電システムを活用し、電力系統における周波数や電圧などの電力品質を維持するアンシラリーサービス市場に対し、「周波数調整サービス」を提供する予定で、チューリッヒ近郊のVolketswil(フォルケッツヴィール)の変電所に設置されるということだ。稼働開始は2018年1月~3月が予定されている。
EKZのプロジェクトマネージャのマリーナ ゴンザレス バージャ氏は、次のように述べている。「我々は蓄電池が今後の電力ネットワークにおいて重要な役割を果たすと考えています。このスイスで周波数調整を行う最初の大規模商用蓄電プロジェクトは、信頼性や継続性の高いエネルギーの確立に向けた重要なステップであり、NECエナジーソリューションズの優れた蓄電システムは、アンシラリーサービス市場において、揚水発電や火力発電といった従来の発電アセットを補完する最良のソリューションです。」
一方、NECエナジーソリューションズ、チーフコマーシャルオフィサーのアダム ブリッグス氏は、「我々は、EKZ社がスイス最大の蓄電プロジェクトでNECを選んでいただき大変うれしく思います。EKZ社は世界中の他のお客様同様、コンセプト提案から設計、導入、テスト、システム運用、また最大の投資効果をもたらすサービスといった、優れたエンド・トゥ・エンドの蓄電ソリューションを高く評価頂きました。」とコメントしている。