ソフトバンク、米Sprint Corporation、台Far EasTone Telecommunications Co., Ltd.(ファーイーストン)、ブロックチェーン技術開発を手がける米TBCASoftは8日、通信事業者が参加するブロックチェーン・コンソーシアム「Carrier Blockchain Study Group」(キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ/CBSG)を発足したことを発表した。

CBSGは、通信事業者におけるブロックチェーン技術の共同開発を協力して行うコンソーシアムで、決済や個人認証、IoT端末向けのアプリケーションサービスなど、参加を募りキャリア間をまたぐブロックチェーン・プラットフォームを目指す。

2月にTBCASoftのブロックチェーン・プラットフォームと通信事業者のシステム接続に取り組んできたソフトバンク、Sprint、TBCASoftの3社は、キャリア間ブロックチェーン決済システムの実験に成功したことも発表しており、今回新たにFar EasTone Telecommunicationsが参加を機にCBSGを発足させた。

キャリア間ブロックチェーン決済システムでは、通信事業者間のトップアップ(プリペイド携帯電話の口座のチャージ)、モバイルウォレット連携、国際送金、IoTを使った決済の実験に成功。これらの技術は、米サンフランシスコで9月12日から14日にわたり開催される「Mobile World Congress Americas」のSprint Corporationのブース内において紹介される予定。

CBSGコンソーシアムのシステム構成図(ソフトバンク資料より)