日立情報通信エンジニアリングは9月8日、「日立IPテレフォニーソリューション」の第2弾として「Web電話帳ソリューションII」を販売開始した。クラウド版とオンプレミス版で提供し、クラウド版の価格は初期費用が44万円、基本ライセンスが月額3万3500円~、オンプレミス版の価格は初期費用が36万9000円、基本ライセンスが55万円~(いずれも税別)。
新製品は日立のIP-PBX「NETTOWER」(以下、日立PBX)と連携し、Web電話帳をポータルとする電話/メール/チャットの各種コミュニケーションツールとのコラボレーションや名刺管理により、コミュニケーション効率の向上や顧客情報の共有など、社内において発生するコミュニケーションの課題を解決するという。
主な特徴として、日立PBXとWeb電話帳の連携による「利便性の向上」、多様なコミュニケーションツールとの連携による「業務効率の向上」、スマートフォンで撮影した名刺写真を基に顧客情報を登録・共有することでの「顧客対応力の向上」、端末ごとに連絡先の登録が不要であり情報漏洩防止による安全な「スマートフォン利用の実現」の4点がある。
利便性向上に関しては、日立PBXとWeb電話帳が連携することで、Web電話帳画面からClick to Call(ワンクリックで電話をかけられること)で容易に電話発信でき、会社名・氏名などの着信情報や、電話が通話中かどうかのプレゼンス情報など、電話機の情報をWeb電話帳画面にわかりやすくビジュアル表示できるという。
業務効率の向上については、連絡したい相手のプレゼンスに応じて最適なコミュニケーションツールを選択でき、効率よく相手にアクセスしてコミュニケーションを取ることを可能としている。
顧客対応力の向上では、スマートフォンで撮影した名刺写真をアップロードし、顧客情報としてWeb電話帳に登録・共有が可能。顧客情報を容易に共有できるため、顧客とのコミュニケーション効率の向上に加えて、人脈活用により顧客対応力の向上を支援する。
安全なスマートフォン利用については、利用端末はPC・スマートフォンに対応しており、オフィス・外出先のどこからでも利用できる。端末に電話帳データは残さないため、万一のスマートフォン紛失時にも情報漏洩を防ぐという。
PBX連携には同ソリューションに加え、PBX本体およびオプションソフトなどが必要になり、オンプレミスタイプにおけるWeb電話帳サーバおよび、保守サービスは別途費用が必要となる。また、名刺OCR取り込みや冗長構成、SEサービスは別途費用が必要となり、クラウドタイプ/オンプレミスタイプともに基本ライセンス料金は50ユーザーの場合であり、ライセンス追加にも別途費用が必要になる。