Microsoftは7日(現地時間)、電子署名とクラウド上の共同作業分野でAdobeとの協業を拡大したことを発表した。
Microsoftは協業拡大によって、4つの効果を掲げている。1つめはOffice 365とAdobe Signとの統合により、各OfficeアプリケーションでAdobe Document Cloudの電子署名サービスであるAdobe Signを電子署名ソリューションとして利用可能にした。
2つめはAdobe Creative CloudおよびMicrosoft StockとMicrosoft Teamsの統合。共同作業を推進させ、将来的にMicrosoft Teamsの統合はAdobe Experience Cloudに拡大する予定である。
3つめは先の効果と重複するが、Microsoft Teams上でAdobe Signを利用することで、電子契約の作成や承認といった署名プロセスの加速化。Microsoft Teamsには署名用ドキュメントを送信するためのタブと、チームメンバーのドキュメント管理・追跡を容易にするBOTを含む。
そして4つめはAdobe FlowとMicrosoft Flowの統合。Microsoft FlowのプロセスにAdobe Signを追加することでエンドツーエンドのデジタル業務遂行が可能になる。Microsoftは数カ月以内にSharePointやDynamics 365、OneDrive for Businessといったアプリケーションとのフロー統合を目指す。
Microsoft CVP Business DevelopmentのPeggy Johnson氏は、「Adobeとの協力はMicrosoft Azure、Office 365、Dynamics 365と3つのクラウドにまたがり、共通の顧客に対する創造性とチームワークの文化を育んでいく」と述べた。Adobe CTOのAbhay Parasnis氏は、「Adobe SignとOffice 365で統合したクラウドサービスを開発し、企業のデジタル変革を支援する」と協業を歓迎した。