第一生命保険は9月7日、生産性向上・働き方改革の推進に向けて、RPA(Robotic Process Automation)を全社業務への導入を開始すると発表した。支払査定関連業務、企業評価/モニタリングに関する資料作成業務などでRPAを活用する。
同社は2016年10月より、デロイトトーマツコンサルティング、アクセンチュアと共同でRPAの実証試験、自社システムへの適用、導入できる業務の分析などを実施し、個人保険事務の約20種類の業務でトライアルを進めてきたという。
2017年10月からは、保険関係事務に加え、マーケティング、総務・会計、資産運用にかかわる事務など、全社のさまざまな業務にRPA活用を広げ、生産性向上、働き方改革を推進する。
RPAを活用する業務の例としては、支払査定関連業務(事務アンダーライティング分野)、企業評価/モニタリングに関する資料作成業務(資産運用分野)、業績等、内部管理資料作成業務(各分野)などがある。
導入するRPA製品は、米Blue Prism「Automation Anywhere」と英Blue Prism「Blue Prism」の2製品。
今後は、認知技術、機械学習などを含むAI、複雑な条件でも最適な判断を行うルールエンジンを活用し、より高度な業務を代替することも検討していくという。