米半導体工業会(Semiconductor Industry Association:SIA)は9月5日(米国時間)、世界半導体市場統計(WSTS)の集計に基づく2017年7月度の世界半導体販売額が、前年同期比24.0%増、前月比3.1%増の326億ドルに達したと発表した。
半導体市場は2016年8月以来、12か月にわたって、前年同月比でのプラス成長を継続してきたが、今回の同24%増という成長率は、その中でも最高の成長率となり、世界の半導体市場が、2017年の下半期に入っても好調であることを示すものとなるといえる。
米国の販売額がダントツで増加
地域・国別売上高を見ると、すべての地域で前年同月比、前月比ともにプラス成長を続けているが、中でも米国が前年同月比36.1%ともっとも高く伸びており、順に中国が同24.1%、アジア・パシフィック・その他が同20.5%、欧州が同18.9%、日本が同15.7%増となっている。また、前月比で見ても米国が同5.4%と高い成長率を示しており(他の地域・国は総じて1~2%の成長率)、米国での販売が好調であることがうかがえる。
なお、SIAの会長兼CEOであるJohn Neuffer氏は、今回の動きについて、「世界のすべての地域で半導体販売額が増加しており、2017年通年の世界売上高は、昨年に続き2年連続で過去最高への道を歩んでいる」とコメントしている。